「エンジェルウォーズ」

ちょっと時間が空いたので「エンジェルウォーズ」を観てきましたよ。賛否両論っていう噂も聞いてますが実際どうなんでしょね。

【あらすじ】シネマトゥデイより引用

幻想的な世界に閉じ込められたベイビードール(エミリー・ブラウニング)は、バーチャル兵器を使いこなす4人の女戦士を集め、自由を求めて戦うことに。想像の世界の中でワイズマン(スコット・グレン)の手助けを受けた彼女たちは成功すれば自由を手に入れることができるが、そのためにはある犠牲を強いられる運命にあった。


以下、感想です。






「300」や「ウォッチメン」観た人ならわかるでしょうが、ザック・スナイダーの作品って独特の世界観がありますね。つか「決め画」を持ってる監督って良いよね。今回も「一枚の絵画として構図が完璧!」みたいなカットが目白押しで観てて気持ち良いですよ。冒頭からザックワールドというかマンガみたいなカットがバシバシ決まってテンションも上がります。

しかしその後すぐに衝撃の映像が。



ザックが普通の画を撮ってる...。



ラーメン食べに来てうどんが出てきた感じ。「300」みたいな映像ではない、極めて「普通の映像」をザック・スナイダーが撮っているというSucker Punch(不意打ち)を頂きました。

話の構成を理解するまでちょっと時間がかかりました。既に不意打ちを頂いているので尚更。わかってからはもちろんテンション上がりましたよ。みんなだって好きでしょ?お子様ランチ。嫌いなおかずが無いという素敵な映画です。コロコロコミック感」がハンパないという点で既にリュック・べッソンは超えました。まあ、小学生男子だったらこの映画の内容くらいの事は日常ですよ。男子ってのは日々なんかの悪と戦ってんですよ。この映画の素晴らしいところは、こういった男子の妄想をスゲエお金かけてちゃんと視覚化するという腕と心意気ですよ!


気になるところも当然あります。ここまでイイ要素を取り入れてるのにエロ要素がほぼ無いってのが気になりました。中学生男子というより小学生男子という風に書いているのはその辺りが理由。ザックは「童貞」、どころか「精通」すら迎えていないんじゃないかとも思いました。(ってツイートしたら、ザック・スナイダーは既に6人の子持ちというタレコミあり。ザックすげえ!)ガハハ親父の遺伝子をモロに受けて作った「ビッチ・スラップ」とは似て異なる部分だよね。あと、押井守の「ケルベロス」のデザインをまんま頂いちゃってるキャラが出てくる辺り、大丈夫か!?と本気で思った部分もありました。


ただ、やっぱ面白いっすよ。状況を把握するのに時間がかかったけど、「観ている者の心を鷲掴みにする主人公ベイビードールの魂のダンス」というモノをああやって演出するっていうのはお見事。この「魂のダンス」は観た方が良いよ!BECK」もああすりゃ良かったのにね。






【おまけ】
「不意打ち」と言えば中尾"KISS"芳広。にらみ合いで相手のヒース・ヒーリングに"KISS"。そしたら...


政見放送って真面目に作られてる分、「不意打ち」が起こりやすいよね。既に文の意味が訳わからない事になってますが一番好きな政見放送はこれ。テレビで突然こんなのが流れてきたらたまらんです。



※本文に漏れた感想

  • なんだかんだでエンドロールの乱暴さが一番笑ったかも。
  • 今回は日本語吹替え版で観たんだけど、悪くなかったっすよ。作り手の狙いは成功してるかどうかは分からないけど。