「ノルウェイの森」

今回の映画は「ノルウェイの森」。まあ正直完全に時期を逃してますよ。去年公開の映画だし。いまさら感ガンガン感じますが手短かに感想をば。

【あらすじ】※シネマトゥデイより引用

ワタナベ(松山ケンイチ)は唯一の親友であるキズキ(高良健吾)を自殺で失い、知り合いの誰もいない東京で大学生活を始める。そんなある日、キズキの恋人だった直子(菊地凛子)と再会。二人は頻繁に会うようになるが、心を病んだ直子は京都の病院に入院してしまう。そして、ワタナベは大学で出会った緑(水原希子)にも惹(ひ)かれていき……。

以下、感想です。感想?っていうかまあ、ねえ...。








一番最初にこの作品を知ったのはたぶん小学生の頃。毎週金曜日にドラえもんが終わると始まるはなきんデータランドというランキングを紹介する番組で、書籍ランキングの一位をいつも飾っていた覚えがあります。紹介VTRに出てたのはたしか若い頃の奥貫薫でした!読んだのはいつだったかは覚えてないけどちゃんと読んでますよ。ボクは全くハマらなかったです。いまだに話の良さがわからない...。歩いてるだけで女が寄って来るっていうワタナベのキャラがとにかくスゲえって事はぼんやりと覚えてますってくらい。


で、今回のこの映画の感想ですよ。うん、好きな人には好きかもね。っていうこれまたぼんやりした印象です。多分感想で一番言っちゃいけないような事だけど、こういう感想しか出ませんでしたよ。原作の記憶がおぼろげな状態で予告編とかテレビでの宣伝を観た上で勘違いしてたんだけど、ボクは水原希子が「直子」の位置のキャラを演じていて、菊池凛子が「レイコさん」の位置のキャラを演じているのだとばかり思ってました!正直「ミドリ」を完全に忘れてました!だからもう最初っからとにかく違和感。つか、菊池凛子20歳って!?流石にそりゃ無理あるだろう!


内容といえば、勃起するだのしないだの、濡れるだの濡れないだのといった基本ゲス話で進みます。ボクには結構うんざりするレベル。ゲスなくせに気どってんじゃねえよ!とも思った次第。「死」と「生=性」を描こうとしてるってのはなんとなくわかるんですよ。ただ、じゃあなんで「死」と同じくらい「生=性」をちゃんと描かないんだろうか。菊池凛子なんていう立派な女優を使ってるのにも関わらずあれくらいのSEXシーンしか描けてないのが物凄く不満です。去年ワーストにした「BECK」の「歌声が聞こえない名曲」に近い事してるからね、コレ!いくら「映像美がスゴい!」なっていってもさ、去年観た「スプリング・フィーバー」のゲイカップルのSEXシーンのインパクト全然超えてないんですよ。というか、全体的に「スゲえ作品を観た!」って気にならないのが残念です。


と、こう書いてもね。この映画評判よろしいんでござんしょ?わからない方がいかんのです。つまり、この映画の良さを理解できないボクが悪いんですよ!「馬の耳に念仏」ということわざを体現させて頂きました。日本で一番売れた小説の実写化なんだから観るに越した事無いんですよ。だから観に行ってボクの代わりにこの映画の良いところを見つけてきてください!




って、感想が終わっちゃったよ!これほどぼんやりした感想書いたのは初めてだ。

ぼんやりしちゃった理由が他にも結構ありましてね...。
この映画は去年のうちに観ようと前売りチケットを買ってタイミングを図っていたんだけど、結局観に行けなくて今月の14日に会社終わりで慌てて観に行ったんですよ。渋東シネタワーに。席に着いた時点で「あ!今日の東宝はどれでも1,000円だった!」と気付いちゃって。それからもう後悔の念。「下の階で『アンストッパブル』にすりゃ良かったい!」と悔やみながら本編スタート。
自分が思い描いていたキャスティングでは無く、台詞の独特なリズムで進む展開に脳が混乱している中、ミドリとワタナベが見つめ合うシーン。
足下から「ゴゴゴゴゴ...」と地鳴りがし始めたんですよ!「これは今から地鳴りがするほどのSEXシーンが!」と思ったら、下の階からまさかの「アンストッパブル」音漏れ!

いやー、まさかそんな事はあるまい...と最初は気にしなかったんだけど、聴こえてくる地鳴りがだんだん頻繁になってくる。
決定的なのは直子とワタナベが久しぶりに再会した夜に抱き合うシーン。
"プワァーーーン...."
って汽笛が聞こえちゃったよ!!間違いなく下の「アンストッパブル」だよ!!
極端に静かな映画に対して極端にダイナミックな映画がぶつかっちゃいました。それからはもう下の「アンストッパブル」が気になって気になって。今日見るべき映画は間違いなく「アンストッパブル」だった!と後悔の念も相まって「ノルウェイの森」が全く頭に入っていかないという状況に。
まあ「こういう事があるから映画館で観るのが面白いんだよなあ...。」と無理やり「個人的映画体験」という事にして消化しましたとさ。
ああ、しかしまあ今回の感想は酷い...。



【おまけ】
ノルウェイの森」って長くね?と思ったのは「アンストッパブル」のせいだけじゃないよ!そもそも原作から長い気がします。短編だったら良かったのに。「100%の女の子」は、村上春樹原作映像化では結構お気に入り。

あと「パン屋襲撃」も。怪優「諏訪太郎」が若いよ!まだ髪の毛あるよ!