2012年個人的映画ランキングベスト10
今年もいろんな映画が公開されましたねえ。
2012年に観た映画の中で面白かった映画は下記の通りです。
【第10位】「この空の花」
上映中は完全に亜空間に引きずり込まれたような感覚に陥りました。御大でありながらフレッシュ。他のどの監督の作品よりも一番若々しい作風だったのも印象的でした。
【第9位】「アウトレイジビヨンド」
ヤクザ映画の新しい秩序と申しましょうか、まさか2000年代も10年以上経っていながらこんなリズムの良い任侠ものを見られるとは思いませんでした。
【第8位】「スカイフォール」
全篇に渡ってダレる部分が無かったです。本寸法のエンターテイメント。あと、やっぱり悪役は主人公よりも魅力的の方が良い映画になりますね。
【第7位】「愛のゆくえ(仮)」
映画観てちょっと経ちましたが、今でも「あの2人」の事を不意に思い出したりします。何とも言えないモヤモヤが、こう言っちゃなんだけど「心地良い」。
【第6位】「エクスペンダブルズ2」
子供の頃に(ボク自身の情操教育で)お世話になった、ある意味「わが師たち」が一同に会した訳ですから当然ランクインしますよ。アヴァンタイトルからガン上がり。スタローン、シュワ、ブルース・ウィリス3人のジェットストリームアタック(a.k.a.花魁道中)に大興奮。あと、チャックノリス御大にマキシマムリスペクト。
【第5位】「隣る人」
2012年時点に於ける、日本のドキュメンタリー映画の極北。残酷な環境と、大人達の優しさと。あと、「むっちゃん」のパーソナリティと。
【第4位】「アベンジャーズ」
うん、たしかに「これが映画」だったよ。アクの強い主人公キャラ達を、よくもまああそこまで存分に魅力を引き出してくれましたよ。あと、ロキもまた魅力的だったからこそここまで面白くなったんだと思います。
【第3位】「巨神兵東京に現わる」
震災後に敢えて「破壊」をテーマに映画を撮ったっていう心意気が良かったです。その上、「伝統の継承」もド真ん中のテーマとして存在している。2つが見事に結晶となった作品だったと思います。やっぱり特撮って良いねえ。
【第2位】「苦役列車」
生きるのに不器用な人にシンパシーを感じてしまうのです。そういった点でこの映画は素晴らしかった。あと、公開初日に満員のバルト9で観たんですが、上映後にカップルが虚を突かれたような顔をしてたのが印象的でした。ポップな作風に見える宣伝してたもんねえ。
【第1位】「加地等がいた 僕の歌を聴いとくれ」
色々と熟慮した結果、今年観た映画の中で一番良かったのは今作です。「かぢひとし」という人間を知るのが遅過ぎました。既にこの世にいないんだもの。でも彼の歌によって新たな出会いがあった、そんな作品です。
と、いう事で今年の結果はこんな感じ。
第1位:「加地等がいた 僕の歌を聴いとくれ」
第2位:「苦役列車」
第3位:「巨神兵東京に現わる」
第4位:「アベンジャーズ」
第5位:「隣る人」
第6位:「エクスペンダブルズ2」
第7位:「愛のゆくえ(仮)」
第8位:「スカイフォール」
第9位:「アウトレイジビヨンド」
第10位:「この空の花」
普段は洋画、邦画と分けて考えませんが、今年に関していえば洋画には徹底したエンターテイメント、大きな世界観を。邦画には人間の心理というミニマムな世界観を求めていたのかもしれません。
ちなみに今年のワーストは「レンタネコ」でした。
ひょっとしたら今まで観た映画の中でも最悪の主人公だったかも。でもまあ、ボクの肌が合わなかっただけで、この映画が好きって人がいるかもしれませんから、まあこれ以上は。
実はワーストはこの映画か「ヒミズ」か「ドライヴ」の3作品のどれかでスゴい迷ったんだけどね。今年は世間の評判の良い映画を観に行って爆死するっていう事が多かった、ってのも一つの思い出。
【おまけ】
映画「加地等がいた 僕の歌をきいとくれ」の冒頭にも使用された映像。
「君は加地等を知っているかい?」
去年のベスト10はコチラ。
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