2010年個人的映画ランキングベスト10

今年見た映画で面白かった10本はこんな感じでした。



1位:「ライブテープ」

今年一番良かったのはこの作品。自分が観たいもの全てが入ってました。この作品については改めて後日ちゃんと感想を書きます。


2位:「堀川中立売」

事前に情報を全く入れないで観に行って大正解だった作品。観客を突き放すような説明の排除。でも色々考えると奥が深い。賛否両論あるけどボクは好きです。映画の骨格を破壊するようなラストに痺れました。


3位:「キック・アス」

2010年中に観る事が出来て本当に良かった。ゼロ年代の最後を飾るのにふさわしい作品でしたね。ってゼロ年代って言葉を初めて使いましたよ。


4位:「島田陽子に逢いたい」

メルヘンチックな映画だったなあ。直接的には言ってないんだけど「映画愛」に溢れる作品でもありました。まさかこの後「MUTEKI」レーベルに出るとはねえ...。


5位:「アヒルの子」

監督の「人生」、というか「生きるか死ぬか」まで賭けている作品なんですもの、評価せざるを得ないよ!当時20歳の若さで作品に対する「覚悟」が素晴らしいです。この作品を観る事が出来たって事は、監督は本当に多くの人から愛されているのだなあと思いました。


6位:「スプリング・フィーバー」

テレビで報道されない、フィルターのかかっていない中国を観せてもらいました。「難病もの」じゃなくても泣けてしまう恋愛映画をちゃんと作ってくれているのも感動。


7位:「making of LOVE

変化球で見せるど真ん中の「愛」。アイデア一発で荻窪でもSFを作れてしまう監督のセンスが素晴らしいです。


8位:「十三人の刺客」

本寸法の本格時代劇でした。忘れがちなのはこれがテレビ局製作の映画だって事。


9位:「エクスペンダブルズ」

徹底的にエンターテイメント。スタローンって職人だと思いました。あとすげえ優しい人だと思います。この映画観て「ありがとう!」って言葉しか浮かびませんでしたもの。


10位:「インセプション

映画としては穴も多いんだけど、広げる大風呂敷の大きさとオリジナル脚本、あと何かを例える時によく使わせてもらった便利な映画だったもんでベストテンに滑り込みました。



以上、10作品。監督が自分の世界をはっきりと覚悟を決めて作った作品が心に残りましたよ。


一応ワーストもあげますよ。こっちの方は一択で。


ワースト1位:「BECK

他にもいろいろつまんない作品はあったんだけど、心の底から呆れたのはこれ。そりゃ「食堂かたつむり」とか「玄牝」とか気持ち悪い作品はありましたよ。でもそれって監督の世界観と自分が合わなかっただけの話。これは人の原作を使って2時間以上もダラダラと進めた挙句、作品のキモである「主人公コユキの歌声」を描かないという逃げ腰に非常に腹が立ちました。矢島美容室ですら歌ってんですよ。今年観た映画の中でこの作品だけ唯一「表現する」と言う事から逃げたまんま観客の前に出してきましたね。佐藤健っていう役者の能力も信頼してないって事じゃないの?佐藤健ファンはあの作品に対してもっと怒った方がいいよ。バカにされてますよ本当に!